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help リーダーに追加 RSS 俳句漫評2−類句(その2)

<<   作成日時 : 2008/04/08 14:12   >>

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前記事に櫂未知子の次の句を掲げた。しかし、その解釈が安易であったことを知った。坂口昌弘の『句品の輝き』によってである。

   いきいきと死んでゐるなり水中花 櫂未知子 

 この句は、この一句だけで鑑賞してはいけないのだそうだ。この句の前に
   薔薇色の肉を手渡す夜の秋       があり、その後に
   わたくしは昼顔こんなにもひらく  
   戦火果ててふたつの鼓動だけの夜
   シャワーゆたかに私の暗黒大陸     があるのだ。
だから、掲句は、性愛行為の果てに放心している私にぼんやりと水中花がみえる・・・という読者が想像もしなかった場面を詠んだのだそうだ。生き生きと死んでいるのは水中花ではなく作者なのだ。一句独立ではなく、連作ものだ。
俳句技術的には「死んでゐるなり」で切れているのだという。「切れ」は恐ろしい。そして、俳句は恐ろしい。。(植田密さん編集の「生志花」連載の拙文『あとらむだむ』より転載)

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