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zoom RSS 西原天気句集『けむり』

<<   作成日時 : 2011/11/18 08:55   >>

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西原天気さんの句集『けむり』を鑑賞した。心地よかった。平明にして、しかし非凡!
ほほえましい発見で満ちている。口うるさい評者は、「平句のようだ」と言うかもしれないが、とにかく読んでいて楽しい。私が選んだ句を掲げます。

005 はつなつの雨のはじめは紙の音
005 きらきらと仏間をよぎる金魚かな
006 白南風や潜水服のなかに人
007 あまがへる昼降る雨のあかるさに
008 さくらんばう深夜のところどころ雨
008 蓮ひらく下にたつぷり暗い水
011 蚊柱が崩れ遠くの見えにけり
012 冷麦のいつぽん残るこほりみづ
012 まだなにも叩いてゐない蠅叩
013 風鈴を指に吊るして次の間にへ
014 匙こつと底に届きてかき氷
015 朝顔やべつべつに干す紐と靴
017 足もとに雨の来てゐる茸かな
018 紙袋鳴らしてレモン押し合へり
022 海かくもひらたし林檎かじるとき
027 ひだりより狐の出でし障子かな
031 福笑のつぺらぼうにして畳む
041 坐り良き四国のかたち燕くる
041 春の夜のピアノのやうな水たまり
043 春寒し色えんぴつに白と黒
044 日の永し切手の鳥はひだり向き
057 相談のかたはらに置くシクラメン
058 風船を貰はむとする大人かな
063 天窓に雲の流るるプールかな
067 風が来て風が出てゆく海の家
067 海の家から海までの足の跡
072 二科展へゴムの木運び込まれをり
080 セロファンの音にぎやかに冬の薔薇
088 その鳥のたまごは風のうすみどり
095 風ぼおと海を濡らせば明石かな
101 かき氷この世の用のすぐ終る
109 胸すこしつぶして西瓜はこびをり
111 貧乏にふつと林檎の香のしたり
114 虫売が虫とりだしてまた入れる
122 立ち読みの背中を過ぎる昼の鮫
123 凍傷をなでて初恋めいてくる
124 寒鮒のぼんやり死んでをりにけり
133 にはとりのかたちに春の日のひかり
140 はつなつの土手ぶらぶらと入籍す
145 ひだりから蟻みぎからは別の蟻
150 望郷やリボンのなびく扇風機
152 空き瓶に蓋するやうに夏終る
154 封筒に微量の空気あきざくら
156 化粧せりつぶさに障子貼るごとく
157 垂れてゐる紐ひつぱれば虫の闇
157 アンメルツヨコヨコ銀河から微風
170 野遊びの終りはいつもただの道



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