テーマ:宇多喜代子

『宇多喜代子 俳句集成』を読んで(その三)

 氏の集成に「雪」が多く出て来ることを書いたが(80回)、「雨」はどうだろうか? 66回あった。梅雨、時雨がそれぞれ6回、7回であったが、雨繫がりなので良しとして、一句でダブっているのが3回、固有名詞が1回、「雨乞い」も除外して、結局「雨」そのものに関する句が61句あった。 「雪」については、先に80回と言ったが、桜吹雪…
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『宇多喜代子 俳句集成』を読んで(その二)

 宇多俳句に頻出する「モノ」の一つに「桜」がある。42回あるが、桜色、櫻井(人名=俳文学者)、桜鯛、さくら餅、桜草などを除けば35回となる。結構多い。しかも「山桜」が9回である。宇多さんが吉野に何度も行かれたことを思えば当然かも知れない。  花といえば「桜」だが、昔は「梅」であったとか。因みに「梅」は27回。「梅雨」を数えてしまうから…
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『宇多喜代子 俳句集成』を読んで(その一)

『宇多喜代子俳句集成』の全句をパソコンに取り入れ、種々の検討を加えるためのデータ・ベースを作成した。このデータはいろいろに使える。 まず、宇多俳句に頻出する「モノ」「コト」「人」「動物」「植物」などをピックアップして見ようと思う。今後、随時、検索の範囲を広げていって、宇多喜代子俳句の解析に役立てたい。  第一…
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宇多喜代子編集『桂信子文集』(その7-最終回)

 次は桂信子の師、日野草城のまず第一句集『花氷』について書いている(582頁より)。 草城は三高・京大と進む前、朝鮮の京城中学にいた。この頃(大正6年・17歳)から俳句を始め、『花氷』には、昭和2年までの実に二千句を入集している。序文が凄い。虚子・秋桜子・野風呂などなど。桂は草城に、「大勢の人々に護られて、しず…
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宇多喜代子編『桂信子文集』のこと(その4)

 今日は平成26年7月23日。330頁から読み始める。桂さんの文集は、平成13年2月ころのことを書いている。今から10年前だ。この辺の記事から、桂信子さんは量はそんなでもないが、けっこうお酒がお好きだと分かった。体重もこのころは50キロだという。赤尾恵以さんからボジョレヌーボーを貰った話し、沼尻巳津子(たしか平成元年に池田澄子さんと一緒…
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宇多喜代子編『桂信子文集』(その3) 亀は鳴くか?

 この本の147頁に大野林火のことが出てくる。林火は1954年に社会性俳句についての座談会を「俳句」誌上で企画し、そこに桂信子も呼ばれた。座談には金子兜太、伊丹三樹彦らがいた。兜太は信子に「桂さんも職場を詠まれたらどうですか?」と言われて、「詠むつもりはありません!」と言い返したそうだ。大野さんが我が意を得たり、とばかりに手を叩いて喜ば…
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宇多喜代子編『桂信子文集』について(その2)

 興味津津の部分を先に読んだ、と(その一)に書いたが、初めの部分からきちんと読みたくなって、開いて見た。 最初の項目①は、桂信子の師の日野草城のことである。桂は草城のことを、(ⅰ)昭和初頭、(ⅱ)「旗艦」発刊の頃、(ⅲ)俳壇引退(戦前)、(ⅳ)敗戦直後、(ⅴ)戦後十年の5つの時期に分けて書いている。  これらを通読すると、草城が何故…
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宇多喜代子編『桂信子文集』のこと(その1)

 宇多喜代子先生から『桂信子文集』を戴いた(ふらんす堂、平成26年6月刊行)。実に600頁を越える大著、豪華版である。以前から筆者が出し続けていた拙い俳人探訪記などを宇多先生にもお届けしていたからであろうか、ご厚意に深く深く感謝している。  この著作は、宇多先生の師であられた桂信子の殆どの文章を網羅している。その意味では先の『桂信…
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藤木清子全句集『ひとときの光芒』

宇多喜代子前現代俳句協会会長が編集した表記の全句集を読んだ。俳人藤木清子(水南女とも)の作品を出来るだけ多く集め、一冊にされた。激務の中、一句一句を拾いながら、実に30年におよぶ仕事であり、そのご尽力に頭が下がる。 藤木清子は昭和15年には忽然と消えた。それまでは、新興俳句の女流の一人として、「京大俳句」にも投句し、「旗艦」では日野草…
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宇多喜代子句集『記憶』

もう一年にもなろうか、宇多喜代子(前現代俳句協会会長)さんから『記憶』という句集を戴いた。すぐ鑑賞させて頂いて、共鳴句を抜書きしたら、60句ほどとなった。全部掲げるのは如何かと思われるので、中でも感銘した5句を下記に掲出した。つくずく大人しい句を選んだものだと思う。数字は句集の頁を示す。 010 色淡き順に運ばれ夏料理 02…
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