テーマ:田吉明

田吉明句集『既視海峡』

 田吉さんが表記の句集を出された(霧工房、二〇一六年一月三十日刊行)。第四句集である。不用意に「句集」と書いたが、通常の意味での句集ではない。作品は、「題」と二句もしくは三句が一組を形成して一作品となる。だから、氏はこれを「組曲」と呼んでいる。重要部分を構成する「句」は必ずしも「俳句」の定義を厳密には守っていない。しかし、短い定型的「詩…
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田吉明句集『幻燈山脈』共鳴句抽出

 田吉明さんが句集『幻燈山脈』を上梓された。氏は2013年7月に『錬金都市』を出されたが、それも本書と同じく俳句詩的な一書であった。  流麗な大和言葉を駆使し、メランコリックで幻想的な措辞の斡旋は、愁いを含んだ超現実の私小説を思わせる。俳句もしくは俳句的表現の句を幾つか組曲のようにまとめて、短い詩を形成させている。珍しい表現形式である…
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田吉明句集『錬金都市』ふたたび

先に田吉明先生の表記句集をご紹介したが、その中に下記の俳句組曲があった。その中で「かたみ」という言葉の意味を考えあぐね、先生に直接質問させて頂いた。 引用120 影の塔     影の塔をかたみの胸に樹(た)てしかな     影の塔を抱きてかたみに別れなば     かたみの指が落ちし椿を摘みもせむ     落椿拾ひし指は燃え…
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田吉明句集『錬金都市』

田吉明さんから表記の句集を戴いた。以前から氏が発行する「楕円律」はときどき戴いており、その都度、一風変わった俳句作品群だと気が付いていた。一句が独立でなく、そうかといって連作でもない。氏はこのような形式を「組曲」方式と呼んでいる。小テーマごとに句を並べ、それが補完しあって一片の詩を構成するのである。 とりあえず、一例を…
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