テーマ:桂信子

宇多喜代子編集『桂信子文集』(その7-最終回)

 次は桂信子の師、日野草城のまず第一句集『花氷』について書いている(582頁より)。 草城は三高・京大と進む前、朝鮮の京城中学にいた。この頃(大正6年・17歳)から俳句を始め、『花氷』には、昭和2年までの実に二千句を入集している。序文が凄い。虚子・秋桜子・野風呂などなど。桂は草城に、「大勢の人々に護られて、しず…
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宇多喜代子編『桂信子文集』(その6) 誓子・草城のこと

 次は、黒田杏子さんが聴き手になって纏めた『証言・昭和の俳句』から、桂信子の部分を再録してある。懐かしく読み直した。「はじめに」のところで桂さんが黒田さんのふた回り上の寅年であることを知った(筆者も黒田さんと同じ寅年なので、オヤと思った)。聞き取りが始まる前から桂のオーラを黒田は感じている。現れるとその場がパッと華やぐ。このとき桂は84…
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宇多喜代子編『桂信子文集』のこと(その5)

「月々随想」が、多くの至言を鏤めながら続くのだが、筆者のこころを打った記述を、その都度掲げておこう。  桂信子さんもいよいよ老境に入る。これは平成16年の「草苑」の記事なので、90歳である。「風邪を何度もひき直した。毎年のようにゆく平安神宮の枝垂桜も今年は見る機会がなかった。もう後がない。(中略)限られた時間のなかでしたいことがい…
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宇多喜代子編『桂信子文集』のこと(その4)

 今日は平成26年7月23日。330頁から読み始める。桂さんの文集は、平成13年2月ころのことを書いている。今から10年前だ。この辺の記事から、桂信子さんは量はそんなでもないが、けっこうお酒がお好きだと分かった。体重もこのころは50キロだという。赤尾恵以さんからボジョレヌーボーを貰った話し、沼尻巳津子(たしか平成元年に池田澄子さんと一緒…
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宇多喜代子編『桂信子文集』(その3) 亀は鳴くか?

 この本の147頁に大野林火のことが出てくる。林火は1954年に社会性俳句についての座談会を「俳句」誌上で企画し、そこに桂信子も呼ばれた。座談には金子兜太、伊丹三樹彦らがいた。兜太は信子に「桂さんも職場を詠まれたらどうですか?」と言われて、「詠むつもりはありません!」と言い返したそうだ。大野さんが我が意を得たり、とばかりに手を叩いて喜ば…
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